スマホゲームにも「AI超解像」、Snapdragon 8 Elite Gen 6が対応 半分の解像度で描画→AIで高精細に
3 日前
米Qualcommは、最新のスマートフォン向けSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 6」で、AIを使った新しいグラフィックス技術「Adreno Neural Fusion(ANF)」を導入した。ゲームを低い解像度で描画してAIで高解像度化する「Super Resolution」と、フレームの間をAIで補う「Frame Generation」を組み合わせ、GPUの負荷を抑えながら画質やフレームレートを高める。
Adreno Neural Fusion(ANF)を動作させた状態でプレイ。明らかに解像度とフレームレートが向上
米ハワイ州マウイ島で開催された「Snapdragon Summit 2026」の会場では、ANFをオン/オフした状態を比較するデモも展示されていた。筆者が実際に見比べたところ、オンにすると細部の解像感が明らかに高まり、映像の滑らかさにもはっきりとした差があった。
超解像技術であるSuper Resolutionでは、粗い解像度で描画した映像から、AIを使ってフル解像度の映像を再構成する。現在のフレームだけでなく、過去のフレームや深度、物体の動きを示すモーションベクトルなども利用し、細かなディテールを復元する。
一方のフレーム補間技術であるFrame Generationは、2枚のフレームの中間に新しいフレームをAIで生成する技術だ。Super Resolutionと組み合わせることで、GPUがすべてのピクセル、すべてのフレームを実際に描画する場合に比べて処理負荷を抑えられる。
Qualcommによると、両機能を併用した場合、ゲーム側は半分の解像度で描画し、実際に生成するフレーム数も半分にしながら、フル解像度かつ2倍の出力フレームレートを実現できるという。
ANF自体は通常のSnapdragon 8 Elite Gen 6以降でも利用できる。なお、上位版のSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6は、AI処理用の「Adreno matrix cores」をGPUに搭載し、超解像などの処理をNPUに渡さずGPU内で完結できるため、データ転送を減らして遅延や消費電力を抑えられる。
AIを使ったゲームの超解像では、PCが先行している。NVIDIAは2018年から「DLSS」を展開し、低い解像度で描画した映像をAIで高解像度化する手法を実用化。その後はAIによるフレーム生成にも対応し、GeForce RTXシリーズの主要機能の一つとなっている。今回のANFは、スマートフォン向けにもAIによる超解像とフレーム生成を本格的に取り入れた格好だ。
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