アルゼンチン、イギリスに対し法的措置の脅し フォークランド諸島の油田開発めぐり
15 時間前

ダークスーツ姿のミレイ氏が会議場で席につき、マイクを前にしている。口を閉じ、斜め前を見ている。背後に立っている人たちが見える
ウィル・グラント、メキシコ・中央アメリカ・キューバ特派員
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は28日、南大西洋にあるフォークランド諸島沖での石油探査活動をイギリス政府がやめさせなければ、同政府に対して法的措置を取ると脅した。
ミレイ氏はソーシャルメディアへの投稿で、イスラエルとイギリスの企業が共同で進めるシーライオン油田プロジェクトの中止を求め、期限を2週間に設定した。
当該企業は、英政府から有効な許可を得ていると主張している。
フォークランド(アルゼンチンではマルビナス)諸島をめぐっては、主権を争ってイギリスとアルゼンチンが緊張関係にある。1982年には、アルゼンチン軍が侵攻し、イギリス軍機動部隊がこれを撤退させた。それから40年以上が経過した今も緊張は続いており、今回のミレイ氏の発言はそれを高めている。
ミレイ氏は、2週間の期限が守られない場合は、「シーライオン・プロジェクトによる、私たちの資源の違法な略奪」をめぐって、イギリスを相手とした「国際仲裁の手続きを開始するよう、外務省と法務チームに指示した」とした。
そして、イギリスに対し、この地域の「不当な搾取」を2週間以内に終わりにしなければ、この問題を国際海洋法裁判所に持ち込むと警告した。
同裁判所は、ドイツ・ハンブルクにある独立司法機関。国連海洋法条約の公正な適用に関する法的解決を任務としている。
ミレイ氏は今回の発言に先立ち、23日には国連総会での演説で、フォークランド諸島の主権問題に関して国連が行動を起こしていないことを厳しく批判した。
演説でミレイ氏は、国連が「善意の官僚を装った傲慢(ごうまん)な寄生生物」だけに奉仕する「役立たずの組織」になったと述べた。
その後、イギリスのウェス・ストリーティング国防相は、アルゼンチンについて、フォークランド諸島を武力で奪還する「能力に欠ける」と発言している。
ミレイ氏は以前、シーライオン油田について、「明白かつ差し迫った危険」だと述べていた。
フォークランド諸島から約210キロの距離にあるシーライオン油田は、石油埋蔵量が17億バレルと推定されている。
イギリスの「ロックホッパー・エクスプロレーション」とイスラエルの「ナヴィタス・ペトロリアム」の石油会社2社が、2年以内にこの油田から採掘を開始する予定となっている。
両社はシーライオン油田の開発について、フォークランド諸島から有効な免許を得ていると強調している。
フォークランド諸島では2013年に住民投票があり、島民の圧倒的多数(投票総数の99.8%)が、イギリスの海外領土であり続けることを選択した。反対票は3票だけだった。
アルゼンチン軍は1982年、領有権を主張するためフォークランド諸島に上陸。イギリス軍機動部隊に撃退されるまで74日間、領土紛争が続いた。
この紛争では、イギリス兵255人、島民3人、アルゼンチン兵649人が死亡した。
(英語記事 Argentina threatens legal action against UK over Falkland Islands oil exploration)
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