大型ロボットでフィジカルAIを実機検証、富士ソフトが名古屋に専用拠点を開設
48 分前
富士ソフトは10月1日、ロボット開発・実証の専用拠点「名古屋Lab」を、愛知県名古屋市中区に開設したことを発表した。
名古屋Labは、同社にとって初のロボット開発・実証専用拠点となる。複数の大型ロボットを実際に動かしながら、フィジカルAIを含むロボットシステムの開発や制御、周辺システムとの連携を検証できる環境を整備した。
顧客との共同検証や導入前評価、技術紹介、デモンストレーションにも活用するほか、実機を扱うエンジニアの育成や、ロボットシステム開発に関する知見・ノウハウの蓄積を進める。
製造現場では、人手不足への対応や生産性向上、柔軟な生産体制の構築に向け、ロボットによる自動化・高度化の需要が高まっている。
しかし、ロボットシステムを実際の製造現場へ導入するためには、システム上の設計や開発などだけで終わらず、実際にロボットを動かし、制御性能や安全性、周辺設備との接続性を確認する必要がある。
富士ソフトは、これまでの組み込みや制御といったものづくりの現場分野で培ってきた技術力を土台として、システムの設計・開発から導入、運用までを支援するスマート工場(スマートファクトリー)ビジネスを展開するなど、フィジカルAIの実装に向けた取り組みに注力している。
製造業の盛んな名古屋地区でもロボットシステム開発に取り組んできており、今回、事業のさらなる拡大に向けて、複数の大型ロボットを用いて開発から実機による検証まで行える専用環境として名古屋Labを整備。自社のロボットシステムの開発・検証に加え、顧客への技術紹介やデモンストレーション、導入に向けた技術検討を行う場として活用を進めていくとする。
富士ソフトは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」プロジェクトにおいて、「ロボットSI効率化に向けた品質・信頼性・安全性強化型ソフトウェア開発基盤の構築」をテーマとした研究開発を進めており、名古屋Labは、その研究開発拠点としても活用される予定である。
ロボットSIでは、ロボット本体やセンサ、制御機器、周辺設備、ソフトウェアなどを組み合わせ、対象となる現場や作業へ適合させる必要がある。工場の広さや扱う品目、製造工程が個々別々に異なるため、導入先ごとに個別開発や検証が必要になることが多く、開発負担や品質、安全性の確保が課題となっている。
名古屋Labでは、同プロジェクトを通じて開発されるリファレンスロボットシステムの構築とシステム検証を行う場所として位置づけられており、実機を用いた環境開発を通じて、エンジニアの技術力向上を図るとともに、ロボットシステム開発に関する知見やノウハウの蓄積を図っていくという。
富士ソフトは現在、自社が保有するAI、IT、OTの技術を融合させていくことで、顧客の未来を創造するデジタルイノベーションカンパニーとなることを目指している。その中で名古屋Labを、ロボットシステムの開発・実機検証、顧客との共創、エンジニアの人材育成ならびに技術力向上を担う拠点として運用していくことで、顧客である製造業のスマート工場化を支援していくと同社ではコメントしている。
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