ドコモが12月から最大550円値上げ、旧プラン利用者が「自分の料金」を今こそ確認すべき理由(東洋経済オンライン)
43 分前

NTTドコモが9月25日に発表した料金改定は、契約者の約4分の3に及ぶ。対象は新規受付を終了した51プランと、ahamoなど受付中の4プランで、12月1日の利用分から月額が110〜550円(税込、以下同)上がる。対象回線はahamoを含めて三千数百万にのぼる。ahamoを除く新規受付終了済みプランの値上げ幅を契約数で加重平均すると約7%になると、ドコモは説明している。
携帯大手の値上げはこれで3社目だ。先行したKDDIは値上げから1年で、新プランへの移行分も合わせて1回線当たりの月額収入(ARPU)が160円増え、解約率は下がった。ソフトバンクも値上げで回線単価を200円前後押し上げる見込みを示している。ドコモの通信収入は減収幅がようやく縮小した段階で、同じ効果を12月からの値上げに求める。
NTTドコモが9月25日に発表した料金改定は、契約者の約4分の3に及ぶ。対象は新規受付を終了した51プランと、ahamoなど受付中の4プランで、12月1日の利用分から月額が110〜550円(税込、以下同)上がる。対象回線はahamoを含めて三千数百万にのぼる。ahamoを除く新規受付終了済みプランの値上げ幅を契約数で加重平均すると約7%になると、ドコモは説明している。
携帯大手の値上げはこれで3社目だ。先行したKDDIは値上げから1年で、新プランへの移行分も合わせて1回線当たりの月額収入(ARPU)が160円増え、解約率は下がった。ソフトバンクも値上げで回線単価を200円前後押し上げる見込みを示している。ドコモの通信収入は減収幅がようやく縮小した段階で、同じ効果を12月からの値上げに求める。
■eximoやギガホは550円、irumoは330円値上げ
改定額はプランごとに3段階だ。いずれもデータ無制限のeximoと5Gギガホプレミアなど大容量系が550円、小容量プラン「irumo」の3GB以上と「5Gギガライト」が330円、irumoの0.5GBやケータイ向けのケータイプラン、キッズケータイプランが110円上がる。eximoは割引前で月額5115〜7865円に、irumoの3GBは各種割引適用後で880円から1210円になる。
eximoやirumo、5Gギガホプレミアなどはすでに新規受付を終了しているが、契約中の利用者は自分でプラン変更しない限りそのまま使い続けられる。新プランに移らずに使い続けている人の月額が、12月1日の利用分から自動的に値上げされる。
一方、現行プランのドコモMAXは据え置いた。齋藤武副社長は「1年ほど前にある程度コスト上昇も織り込んで料金プランを設計している」と説明した。ドコモMAXは2025年4月の発表時点で、前身のeximoより1133円高い8448円に設定されていた。
10月1日からは、60歳以上を対象に最大3カ月、月額最大2970円を割り引く「ドコモMAX 60歳以上割」も始める。齋藤氏は旧プランの利用者について、割引前のドコモMAXに移ったほうが「お得というお客様も相当数いらっしゃる」と述べ、移行を「後押しする」割引だと説明した。
家族割などの割引条件を設けず、サポートをオンラインに絞ったahamoは、12月1日から月額3135円になる。値上げ幅は165円、率にして約6%だ。同時に基本容量を30GBから40GBに増やし、40GB超60GBまで4125円、60GB超120GBまで5115円と使った量で料金が上がる段階制に変わる。月額1980円を追加して80GBを上乗せする従来の「大盛りオプション」は、11月30日で提供を終了する。
ただし、段階制になっても使った分だけ請求が増え続けるわけではない。上限を40GBか60GBに固定する「上限設定オプション」を無料で用意しており、11月1日時点でahamoを契約し、大盛りオプションを付けていない人には、12月1日に40GBの上限が自動で設定される。40GB以上使いたい人は自分で解除する。
ahamoは21年3月のサービス開始から一度も値上げしておらず、途中で20GBから30GBへ増量している。ドコモへの新規申し込みは半数以上がahamoを選ぶ。齋藤氏は40GBで3135円という水準に「一定の競争力があるんじゃないか」と述べた。
楽天モバイルも3GB・20GB・無制限の段階制で、無制限でも3278円だ。ahamoが段階制になれば両者を並べて比べやすくなり、60GBの4125円や120GBの5115円は楽天の無制限より高い。齋藤氏は楽天の料金水準も参考にしたと認めたうえで「楽天さんだけが競争のターゲットではない」と述べた。
■mini2は家族割が前提、単身者は「ahamoを」
小容量向けは、現行のドコモminiの新規受付を11月30日で終了し、12月1日から「ドコモmini2」に切り替える。割引前の月額は6GBまで3278円、12GBまで4598円で、miniの4GB2750円、10GB3850円と比べると528円と748円の値上げになる。miniにはなかった家族割(みんなドコモ割)と家族間の国内通話無料が付き、60歳以上はかけ放題オプションが半額の990円になる。
割引をすべて使えば858円と2178円まで下がり、家族割込みで比べれば6GBはminiの4GBより22円安い。齋藤氏は「家族でお使いいただく方によりメリットを出していきたいという考え方で料金の水準を決めております」と述べた。miniの利用者の8割強は家族割の条件を満たしているという。家族割は離れて住む家族もカウントでき、ahamoやドコモMAXの回線も対象になる。
家族割を使えない残る2割弱の利用者は、4GB2750円から6GB3278円への値上げをそのまま受ける。この点を問われた齋藤氏は「単身者でお使いいただいている方にマッチするのはahamoを選んでいただくのが一番いい」と答えた。4GBしか使わない一人暮らしの利用者に、40GBのahamoを勧める形だ。
値上げの理由についてドコモは物価と人件費の上昇、それにAIの普及に伴う通信量の増加やセキュリティ対策、6Gへの投資を挙げた。齋藤氏は「お客様に料金改定を受け入れていただけるかは社内でも喧々囂々(けんけんごうごう)の議論をしてきた」と述べ、慎重に判断したと繰り返した。
ネットワークの改善が値上げの背景にあるのかと問われると、齋藤氏は「ネットワークが良くなっているから上げても大丈夫という認識ではない。そこについてはまだまだ道半ば」と否定した。
ドコモの4〜6月期のモバイル通信サービス収入は前年同期比14億円の減収で、前年の141億円減から縮小したものの、まだ増収には転じていない。モバイルARPUは3990円で、70円増にとどまる。齋藤氏は解約について「一定の解約者数増加があるとみている」と認めたうえで、家族向けの便益を厚くしたmini2で他社への流出を止められるとの見方を示した。値上げの効果は26年度の12月分から出始め、27年度に通年で反映されるという。
■先行したKDDIは回線単価160円増、解約率は低下
既存契約者への一律値上げはKDDIが先行し、25年8月に使い放題MAX+など無制限系の既存プランを最大330円値上げした。それから1年経った26年4〜6月期、KDDIのモバイルARPUは4400円で前年同期から160円増え、スマートフォンの解約率は1.17%と0.06ポイント下がった。ARPUの増加は料金改定に加えて、auバリューリンクプランなど上位プランの契約者が増えたことによる。
KDDIは値上げを25年5月7日に、使い放題MAX+を刷新した新プラン「auバリューリンクプラン」(月額8008円)の投入と同時に発表した。併せて衛星通信のau Starlink Direct、混雑時に優先接続するau 5G Fast Lane、月15日分の海外ローミング無料を既存プランにも付けた。松田浩路社長は「価値ある対価をいただき、パートナーに還元し、未来への再投資を行う好循環」と説明した。
ソフトバンクは1年遅れの26年7月に、ペイトクやメリハリ無制限+など旧プランを最大550円値上げした。30GB以上のプランは330円、小容量プランは110円で、上位ほど衛星通信、優先接続、海外データ放題を厚く付けた構成はKDDIと重なる。寺尾洋幸専務は4月の発表会で「一部はキャッチアップに見えると思いますし、キャッチアップです」と認め、KDDIの値上げ後も利用者が「雪崩を打って」流れる動きはなかったと述べている。
値上げ後の決算はまだ出ていないが、4〜6月期のモバイルARPUは3770円と前年同期から60円増え、宮川潤一社長は7月以降は200円前後の増加を見込むと説明した。増収効果は来年度に1000億円規模に達する見通しだ。
ドコモの旧プランには、今回の値上げで新たに付くサービスはない。衛星通信のdocomo Starlink Directは4月27日にahamoを含む全プランで当面無料で開始しており、値上げとは切り離している。
楽天モバイルは据え置きを続けている。Rakuten最強プランは3GBまで1078円、20GBまで2178円、無制限3278円で、23年の提供開始以来この水準を保つ。鈴木和洋共同CEOは25年2月の会見で「いたずらに価格破壊をしているのではない」と述べ、最新の通信技術に適切な利益を乗せて販売していると説明した。
■12月1日までに確認すべきこと
ドコモは追加の値上げについて「現時点では考えていない」としている。旧プランの利用者にとって、12月1日は値上げを受け入れるか、移るかの区切りになる。旧プランに残るより移ったほうが安くなる人がいることは、ドコモ自身が認めている。自分の月額とデータ利用量を、改定前に一度見直しておく価値はある。
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