紀文食品 おせち開幕 若年層親子のお正月体験創出で需要喚起(食品新聞)
49 分前

紀文食品のおせち商戦が開幕した。フルラインナップの強みを活かしながら、今年も品質を重視した特徴的な商品を用意。販売ターゲットを需要の伸びしろを期待できる若年層におき、ここに向けた販促、プロモーションを強化する。そこで紀文食品セールス・カテゴリー推進室コミュニケーション企画部の堀内慎也部長に市場環境や方針などについて聞いた。
…昨年のおせち市場を振り返り。
堀内 蒲鉾、伊達巻など単品おせちとともに、予約のお重詰めセットも好調に推移し、おせち市場全体の売れ行きは良かった。スーパーのPOSデータも、金額ベースでは前年に比べて100%を超えた。背景には、家族の集い自体は横ばいにとどまり、用意率や喫食率は下がったものの、用意する人のおせちにかける費用が増加。つまり用意率(約45%)や喫食率が微減だった一方で、用意する人がたくさんのおせちを準備。その結果、全体では前年を超えた。
…用意率の特徴は。
堀内 50~60代が全体の25~35%の構成比を占め、50代以上が圧倒的に多いが、コロナを契機に志向が変化し、おせちを用意するのを止めた人もあるようだ。今まで習慣的におせちを用意していた人が、一度止めると「用意しなくて済む」という思いがではじめ、その落差に気づいた人もいる。50~60代の落ち込みは大きく、ここが懸念材料となっている。ただし構成比は少ないものの若年層の需要は下がらなかった。劇的な伸びではないが、毎年1~2%程度で伸びており、今後も若年層には伸びしろが十分あるとみている。
…今年の取組みについて。
堀内 昨年のお正月の生活者調査によると、今までは、子どもが親の家に帰省してお正月を迎えることが一般的だったが、ここにきて変化が起きている。コロナ以降、親が子どもの家に遊びに行くケースが増えている。顕著な動きではないが、新たな動きがみられる。家族の集い自体は減っていないが、子どもの帰省が減り、代わりに親が子供の家に行くようになった。このことで今まで以上に若年層へのコミュニケーションを強化する必要があることが明白になったわけで、これを今年のテーマとする。
…親がこどもの家に行くことによるおせちの変化は。
堀内 子どもが用意するお正月の食卓と、親が用意するお正月の食卓は同じではない。そのため若年層におせち料理の大切さをキチっと伝えることが今まで以上に大事になる。プロモーション自体は劇的に変えないが、「体験」を促すことが大事。「体験」すれば記憶に残るはず。今年は「体験」を突き詰め、「体験」のタッチポイントを増やす。
…物価高の影響について。
堀内 ゼロではないが、おせちはハレの日の食べものであり、あまり心配はしていない。原材料高騰の中だがフルラインナップが当社の強みでもあり、アイテムを減らしたり、商品の集約もしない。
本文の著作権はYahoo!ニュースにあります。