ケイエス冷凍食品 落合幸司取締役 新しい価値創造に挑戦 顧客の課題解決を追求(食品新聞)
37 分前

ケイエス冷凍食品は、顧客の課題解決を起点とした新しい価値創造に挑戦している。業務用はユーザーの声を参考に、植物性のタレ付きミニハンバーグ、華やかな見た目の肉だんごを開発。家庭用は主力品「鶏つくね串」シリーズの販売強化とあわせ、子どもの意見を生かしたひと口サイズのハンバーグを商品化した。落合幸司取締役は本紙のインタビューで「お客様の課題解決に応えられる商品開発と販売体制の構築を目指す」と述べた。
2026年12月期の売上高は前年並みを見込む。「24年1月に就任した古賀正美社長のもと、『全社最適の実現』と『持続的成長に向けた企業体質の強化』に取り組んできた。今期も原材料費・物流費の上昇、人手不足の進行など経営環境が大きく変化する中、各部門でフォローし合うことができている」と話す。
家庭用は「鶏つくね串」のレギュラー品を中心に、「ヤンニョム味」「焼肉のタレ味」など第2~3フレーバーの育成を推進。また「おべんとうごまだんご」が好調だ。手軽な和風スイーツという商品特長が好感されており、メディアでの話題化も追い風になった。
業務用は肉だんご類のニーズが底堅いものの、物価高などが影響して手ごろな価格帯のタレなしへのシフトが進んだ。
今期の経営テーマには「変革の第一歩」を掲げ、次の成長に向けた事業変革に挑戦している。
その一環で4月に海外事業推進室を立ち上げた。世界的な人口増加や健康志向の高まりを背景に、動物性タンパク質、植物性タンパク質、代替タンパク質の需要拡大が見込まれており、「当社のコア技術(ミンチ加工品)を生かし、中長期的な視点でグローバルなタンパク市場の形成に貢献していきたい」との方針だ。
目標達成に向け、まずは国内市場でのプレゼンスを一段と高めたい考え。足元で注力するのは、新たな販売チャネルへのアプローチと、顧客の課題解決を起点とした価値創造の取り組みだ。
業務用の「植物生まれのミニバーグ(デミグラ味)」はユーザーの意見を参考に開発。「お客様からハンバーグはタレが動物性だと植物性でなくなるとの声をいただき、トマトピューレ使用のデミグラ味に仕上げた」(同社)という。
5月発売の「黒丸肉だんご」も顧客の要望に応えた一品。「デリカ売場を華やかにする肉だんごが欲しい」との話を受け、黒酢入りのタレで宝石のような輝きを放つ見た目を実現した。今後はスーパー等でハロウィンやブラックフライデーにちなんだ販促企画を予定。
一方、営業スタッフの提案力強化にも着手。今期から営業本部と商品本部が合同で勉強会を実施し、社内の情報共有を密にしている。
落合取締役は「目的は商品の魅力や役割をお客様に的確に伝えること。例えば、デリカであれば開発担当者が商品の特性などのポイントを説明し、それをもとに全国で商談した営業スタッフがユーザーの声を持ち寄って次の提案に生かす。お客様の課題解決に応えられる商品開発と販売体制の構築を目指す」と述べた。
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