50代で趣味の“クルマいじり”に「月5万円超」使っていますが、ついに妻から「そろそろ卒業して、半分だけでもNISAに回したら?」と圧力が…。毎月「2万5000円」を積み立てたら、定年時にはいくらになるのでしょうか?(ファイナンシャルフィールド)
45 分前

趣味にはインドアからアウトドアまでさまざまなものがあり、人によってかける費用や時間も異なります。趣味にかける費用が多くなり、掲題のように身内からチクリと言われてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
本記事では、50代の趣味費や金融資産保有額のデータなどを踏まえて、趣味と資産形成のバランスについて解説していきます。
株式会社イオレが実施した「シニアの趣味・活動トレンド調査 2025」によると、50歳以上のシニア世代が趣味や活動にかけている月額の平均支出額は「1万円~3万円」が37.3パーセントで最も多く、月1万円以上かけている人は約6割にのぼるとの調査結果が出ています。
また、趣味や活動が生活に与える影響については「気分転換・ストレス解消」が約7割、「健康維持・体力づくり」「仲間との交流・新たな出会い」が上位となりました。
これらの結果から、シニア世代は暮らしの充実や楽しみのために、一定の金額をかけることに前向きな傾向があるとうかがえます。
その一方で、趣味や活動に月5万円を超える金額をかけている人は5.8パーセントと少数派にとどまっているため、掲題の方の趣味費は同年代と比較しても多いほうだといえるでしょう。
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を見てみると、50代の平均金融資産保有額は1908万円となっています。
ただ、平均値は極端に大きな金額を持つ層があった場合に引き上げられやすいため、中央値である700万円のほうが実態に近いといえるでしょう。
また、同調査では「老後のひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」について、50代の平均は2459万円でした。
ちなみに、仮に定年まで10年間あるとして、掲題の趣味費用の半額である月2万5000円をNISAのつみたて投資枠に回した場合、金融庁の「つみたてシミュレーター」では、年率3パーセントを想定すると運用資産額は349万円と試算されました。
この金額は前述の「年金受給時に最低準備しておく金融資産残高」について、50歳代・二人以上世帯が回答した平均2459万円の約14パーセントに相当します。
もちろん運用成果は保障されませんが、趣味にかける費用の半額を資産形成に回すことは有効な選択肢といえるでしょう。
「それなら趣味のお金をすべて貯金や投資に回すべきか」というと、必ずしもそうとは言い切れません。
趣味にお金をかけない代わりに、浮いたお金をすべて口座へ溜め込むことへ安心感を覚えてしまうと、「お金を使わないこと」「通帳の数字を増やすこと」そのものが目的化してしまいます。
さらに、日々の楽しみを我慢してまでお金を貯め込む生活は、思わぬ出費を招くリスクをはらんでいます。
国立がん研究センターでは、趣味の有無によって循環器疾患の発症リスクを比較した結果、趣味がたくさんある人は、趣味がない人に比べて循環器疾患の発症リスクが20パーセント低いという研究結果を示しています。
この調査では趣味の具体的な内容までは把握されていないものの、趣味をすべて削って資産形成に回すのではなく、家計に合わせて「使うお金」と「将来に回すお金」のバランスを考えることが重要なようです。
暮らしを充実させるために趣味にお金をかけるのは自然なことですが、月5万円を超える人は少数派のようです。
趣味に使っている金額を資産運用に回せば将来への備えになりますが、どちらも適度なバランスを保ちながら見直してみてはいかがでしょうか。現在の生活と老後の備え、趣味に適度にお金を使うことは、老後の健康や生活の質をあげることにつながるでしょう。
株式会社イオレ【シニアの趣味・活動トレンド調査 2025】 アクティブシニアの「趣味・活動」と「関連消費」に関する実態調査を公開
金融経済教育推進機構(J-FLEC)家計の金融行動に関する世論調査 2025年 二人以上世帯 各種分類別データ(令和7年)
金融庁 つみたてシミュレーター
国立研究開発法人国立がん研究センター 多目的コホート研究(JPHC Study)趣味と循環器疾患発症リスクとの関連
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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