AIを使っているのに仕事が終わらない人が、最初にやってしまうこと(ダイヤモンド・オンライン)
57 分前

AIに調べてもらい、資料の構成案も出してもらった。それなのに、なぜか仕事が終わらない。何が起きているのでしょうか。『おい、とりあえず終わらせろ』の著者、nwiizo(ぬうぃぞう)氏が、自身の失敗とAIの使い方を伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
● 一日中、手を動かしていたのに
深夜1時。部屋にはモニターの光だけが残っている。
朝からずっと手を動かしていた。
AIが出してきた資料を読み、また検索し、タブを開き続けた。その間にコーヒーは冷め、陽は落ち、部屋は暗くなった。
画面には15ページのプレゼン用スライドが表示されている。読み返す。
良くない。完璧じゃない。どこを直せば終わるのかも、言えない。
私はかつて、「もう少し練ってから」「もう少しデータが揃ったら」と言いつつ、調べて、整理して、進んでいる気になっていました。
そして締め切り直前に初めて気づくんですよね。
体裁だけ整っていて、肝心の中身が何もないことに。
● 「準備」を「進捗」と勘違いしていないか
新人のとき、新規サービスの提案資料を任されたことがあります。
月曜に資料の構成を3パターン書き出す。火曜に、それぞれの長所と短所を比較する。水曜には「やっぱり調査が足りない」と追加で記事を読み込む。
木曜、ようやく書き始めて、金曜の朝、手元にあったのは見出しとデータだけ並んだ、たった3ページのスライドでした。
何もしなかったわけじゃない。手は動かしていました。
競合を調べ、データを整理し、構成案を書き出した。だけど毎日、周辺作業で一日が終わった。
この状態を、私は「擬似完了感」と呼んでいます。
情報収集には「努力の感触」があるんですね。
一方で、「何を提案するか」を一文にまとめる、スライドの結論を決めるといった、成果物の核心を作る作業には、努力の感触がありません。大事な中身を決める瞬間は、手が止まる時間の方が長い。
AIのおかげで集められる情報が増えても、それだけでは「何を言うか」は決まらないのです。
● AIには「ツッコミの的」を作らせる
そうは言っても、白紙の画面を前にすると手が止まることがあります。
可能性が無限にあるように見えて足がすくむのです。
そこで、AIの助けを借りるのもいいでしょう。
AIを使うといっても、丸投げするためではありません。白紙で止まる最初の数分を越えるための補助輪として使います。
「この企画書の構成案を出して」とAIに頼む。30秒で何かが出てくる。
それを見て、「いや、これは違う」「ここはいいけど、ここは変だ」と思う。
その瞬間、あなたは始めています。
白紙の画面に向かうのと、「間違っている何か」を修正するのでは、心理的な負担がまるで違う。「ゼロから作る」より「ダメなものを直す」方が、圧倒的に楽でした。
AIに「ひどい最初の一稿」を書かせて、「これじゃない」と思ったとき、自分が本当に書きたいことが明確になります。
AIの役割は、答えを出すことではなく、「ツッコミの的」を提供することなのです。
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