「WEST.のスーツ姿よりいい」 timelesz謝罪会見の服装は“合格”も《菊池風磨の白塗り顔》に違和感…人が認める誠意の正体(東洋経済オンライン)
54 分前

10月1日、STARTO ENTERTAINMENTは、知人女性への傷害事件を起こし、謹慎と活動休止の処分を受けていたtimelesz・猪俣周杜(25歳)の契約解除を発表した。
残ったメンバー7人は同日、東京・台場のフジテレビで謝罪会見を開いた。猪俣はオリジナルメンバーが審査員を務めたオーディションによって加入した経緯から、事件発覚時には、メンバーに対して「選んだ責任がある」など批判の声が殺到した。だが、今回の会見後にはおおむね同情的な意見が多く集まっている。
10月1日、STARTO ENTERTAINMENTは、知人女性への傷害事件を起こし、謹慎と活動休止の処分を受けていたtimelesz・猪俣周杜(25歳)の契約解除を発表した。
残ったメンバー7人は同日、東京・台場のフジテレビで謝罪会見を開いた。猪俣はオリジナルメンバーが審査員を務めたオーディションによって加入した経緯から、事件発覚時には、メンバーに対して「選んだ責任がある」など批判の声が殺到した。だが、今回の会見後にはおおむね同情的な意見が多く集まっている。
■「スーツがダボダボ過ぎ」と批判されたWEST.
会見といえば、9月30日に電撃解散した同事務所のWEST.も、解散前にファンに向けてメンバー全員での説明動画を公開。そのときのスーツ姿が「ダボダボ過ぎる」と話題になり、場の雰囲気にふさわしくないという批判を受けたばかりだった。
その反省が事務所にあったのかは定かではないが、全員がダークスーツ姿で会見したtimeleszについては、服装についての指摘はほとんど見られなかった。
ところがネット上では、服装とは別の「見た目」に注目が集まっている。菊池風磨(31歳)の顔と、篠塚大輝(24歳)の髪色だ。
謝罪の場で、私たちは何を見て「誠意」を判断しているのか。本稿では、事件や処分の中身には立ち入らない。会見そのものを「見た目」という切り口で分析したい。
STARTO社は、今回の猪俣の契約解除について、「契約上の重大な違反」が認められたからだと説明している。
これを受けて謝罪会見を開いたのが、前述の通り、残されたメンバーである菊池風磨、篠塚大輝、そして佐藤勝利(29歳)、松島聡(28歳)、寺西拓人(31歳)、原嘉孝(31歳)、橋本将生(26歳)の7人だ。
まず最初に菊池がお詫びし、7人全員で深々と頭を下げた。涙を見せるメンバーも多く、原は言葉に詰まり、長く沈黙する場面もあった。
■timeleszの「謝罪スーツ」が大きな批判を受けなかった理由
その際の7人のダークスーツという服装は、確かに“無難”なものだった。全員それぞれが色味の違う明るめのカラーで、ビックシルエットのスーツを着ていたWEST.のメンバーと比べても落ち着いているのは明らかだ。
心理学では、外見が似ている人たちは「1つのまとまった集団」として認識されやすいとされ、これを「集団実体性」と呼ぶ(※1)。
会見の内容からいって、明るめのカラースーツよりもダークスーツのほうが場にふさわしかったということはもちろんだが、7人が全員似たようなトーンのダークスーツで並んでいたことが、「個人が謝っている」というより「グループ全体で受け止めている」という印象を生んだのだ。謝罪の主体が1つに見えること自体が、無言のメッセージになったと考えられる。
実際、ネットやSNS上では、メンバーを案じたり応援したりする声が目立った。《メンバーがこんなに頭下げて、泣いて、苦しんでるのを見るといたたまれない》《7人で頑張れ。応援する》というコメントが寄せられた。
ただし、服装を揃えることが、必ずしも謝罪の場において万能であるわけではない。
2016年1月18日、フジテレビ『SMAP×SMAP』の生放送で、解散・分裂騒動が報じられていたSMAPのメンバー5人が謝罪した。このとき全員が黒づくめのスーツ姿だったが、その後は現在にわたって「公開処刑」だと言われ続けている。
これは、メンバーの表情がこわばっていたことや、謝罪に至るまでの経緯を報道などで多くの人が知っていたからだろう。また、メンバー全員で謝罪したことは同じだが、今回のtimeleszとは、謝罪の理由の中身が大きく違うことは言うまでもない。
場にふさわしい格好で、しかも全員が同じような色味の服装であることは一定の評価をされるが、受け止め方が正反対になりうることもあるという1つの事例と言える。
服装は、評価の決め手ではなく、いわば「合格点」にすぎない。評価を分けるのは、もっと別のところにある。
■菊池風磨の“顔”に集まった違和感
今回の会見で、世間の話題として目立ったのは、服装ではなく“顔”だった。
週刊女性PRIMEは、会見場の菊池について、「おでこから下の部分だけが浮き上がるほど真っ白にメイクされ、おでこだけは薄化粧のまま」だったと報じた。同媒体は記事の見出しで、これを「異様な白塗りメイク」と表現している。会見をテレビで視聴した人たちから「話の内容が頭に入ってこない」という困惑の声が相次いだと伝えている。
一方、女性自身は同じ会見での菊池を「やつれ姿」と表現し、《風磨くん痩せたな…》といったファンの声を紹介した。
同じ顔であっても、一方では「不自然なメイク」という表面的な違和感をフォーカスし、もう一方では「疲れの表れ」という内面や体調に結びつけて語ったことになる。原因は同じ「疲労」や「心労」だったとしても、受け手の持つフレームによって処理される情報が異なったのだ。
Xにも、会見後にこんな投稿が並んだ。
《額と顔で色が違うくらいファンデーション塗ってるね》《菊池風磨顔色悪すぎて目元を境にして色あって無くないか》
数としては多くなく、あくまで一部の声にすぎない。ただ、どちらも注目しているのは、額や目元を境にした「色の差」である。
一方、この件を報じたYahoo! ニュースのコメント欄には、《風磨のやつれ具合みても、他のメンバーも風磨くんだけに頼ってはダメだと自覚もでたでしょう》と、顔を「やつれ」と受け止める書き込みもあった。
やはり見え方は、1つではないようだ。
■なぜ受け取り方が分かれたのか
同じ顔が2通りの解釈をされるのは、受け手が先に持っていた「枠」の違いかもしれない。事件の経緯に心を寄せる人は、顔に「憔悴」を見つけやすい。ビジュアルや映り方に敏感な人は、「色の差」に目が向きやすい。人は、自分の見方を「ありのままの現実」だと思いやすく、手元の枠に合う情報を拾ってしまう。
心理学では、肌の色によって、その人が健康そうに見えるかどうかの印象が変わることが知られている(※2)。「顔色が悪い」「やつれて見える」という言葉が出てくる背景には、こうした見方があるのかもしれない。もちろん、実際の体調は画面からはわからない。ここで見ているのは、受け手の目に映った印象だけである。
私たちは顔の第一印象を、無意識のうちにわずか0.1秒で判定している(※3)。この過程で、人は顔を目・鼻・口といった部品の足し算としてではなく、全体の配置や調和として一気に処理していると考えられている。
これを「顔の全体処理(ホリスティック処理)」と呼ぶが(※4)、顔の一部、例えば額と、その下の肌の色味にズレがあると、その部分だけでなく、顔全体が「いつもと違う」と知覚されやすいと考えられる。
見逃せないのは、受け手が「いつもの顔」を知っているという点だ。人は相手に、その人らしい見た目をあらかじめ思い描いており、そこからのズレを強く意識しやすい(※5)。
前述の週刊女性PRIMEの報道では、芸能記者の見立てとして、菊池はもともと色白で透明感のある肌の持ち主だと伝えている。厚塗りに見えるメイクで、その透明感が薄れてしまっているということのようだ。
注目度の高い謝罪の場で、その「いつもの顔」からズレて見えれば、違和感は増幅される。
謝罪会見は、視聴者が表情から誠意を読み取ろうとする場である。顔の違和感は、本来なら言葉の内容に向かうはずの注意を、顔そのものに引き寄せてしまう可能性がある。「話の内容が頭に入ってこない」という声は、その表れと読める。
ただし、会場で見た印象と画面越しの印象は違うこともある。照明やカメラ、画面の設定によって、肌の色の見え方は変わる。実際にその場にいなかった人の評価は不確実であるという注意も必要だろう。
■「篠塚大輝の髪色」が語ったもの
もう1つ話題になったのが、篠塚大輝の髪色だ。篠塚は金髪がトレードマークだったが、この日はトーンを落とした茶髪で登壇した。直近のインスタグラムの投稿では金髪だったことが確認できる。
状況からして、会見に合わせて髪色を落としたのだろうと想像できるが、本人からはその理由は語られていない。
会見後のXには《このくらいの髪色の方が似合ってる》《今までの中で1番良いビジュアル》といった投稿が並んだ。
話した内容そのものよりも、髪色の変化に目が向いたことがうかがえる。
興味深いのは、メンバー自身が髪色を「バランス」や「意思」「まとまり」と結びつけて語っていた点だ。
今年7月のツアー前の囲み取材で、菊池は、メンバーたちが「(全体の)バランスを見て髪型を変えられるようになった」と話した。佐藤は、「結構髪の色でわかるよね。意思があるのかなとか。まとまっているのかどうかとか」と語っている(※6)。
さらに佐藤が、篠塚は周りに相談しながら、同じ髪色のメンバーがいないことを踏まえて金髪にしていたことを指摘すると、篠塚本人も「そうですね」と応じ、「黒にするタイミング」にも触れていた。
つまり、髪を黒くする時期を意識していたことは、7月の時点でうかがえる。会見のために変えたと断定はできない。ただ、髪色を意思のサインとして意識しているグループである。服装がダークカラーで揃った場で、1人だけ明るい金髪が際立てば、「場に合っていない」と読まれかねない。
■本人の意図よりも「受け手がどう読んだか」が重要
トーンを落とした髪色は、「場をわきまえている」「気持ちを合わせている」というサインとして、受け手に読まれたと考えられる。ここでも大切なのは、本人の意図ではなく、受け手がどう読んだかである。
同じ「見た目の調整」でも、受け手が「誰のための変化か」をどのように読むかで、評価は分かれるのだ(※7)。
今回の会見が教えてくれるのは、謝罪の場にふさわしい「見た目」には、3つのポイントがあるということだ。
第1に、服装や髪色を揃えて、「1つの集団」に見せる点。
第2に、顔まわりに「いつもと違う」違和感を作らない点。
第3に、表情と言葉が一致しているように見える点である。
■謝罪する際の見た目のポイントは、「揃える」より「崩れを作らない」
7人は、自分たちの言葉で涙ながらに謝罪し、多くの人には第1と第3のポイントを満たしたと受け止められたようだ。しかし、第2のポイントについては、顔まわりに注目が集まってしまったことで満たせなかった。
もっとも、第3の層の受け止め方は一様ではない。Yahoo! ニュースのコメント欄には、《菊池くんの話し方、目線とか、息が多めな感じとか、芝居くさく感じてしまいました》という声もあった。表情や話し方が「自然に見えるか」も、受け手に評価されるのである。
これは、取引先や社内で謝罪する場面でも、同じことが起こりうる。服装は無難に揃える。髪型や化粧を、いつもと大きく変えない。場に合わせてトーンを落とす変化は、好意的に読まれやすい。一方で、不自然さが残る変化は、相手の注意を言葉から奪ってしまう。
謝罪の言葉は耳で聞かれるが、誠意は目で受け取られている。服装を整えただけで安心せず、顔まわりまで含めて「いつも通りの自分」に見えるかどうか。それが、謝罪の見た目の分かれ道なのかもしれない。
【参考・引用文献】
※1:Campbell, D. T. (1958) Common fate, similarity, and other indices of the status of aggregates of persons as social entities, Behavioral Science
, 3(1), 14-25.
※2:Stephen, I. D., M. J. Law Smith, M. R. Stirrat & D. I. Perrett (2009) Facial skin coloration affects perceived health of human faces, International Journal of Primatology
, 30(6), 845-857.
※3:Willis, J. & A. Todorov (2006) First impressions: Making up your mind after a 100-ms exposure to a face, Psychological Science
, 17(7), 592-598.
※4:Maurer, D., R. Le Grand & C. J. Mondloch (2002) The many faces of configural processing, Trends in Cognitive Sciences
, 6(6), 255-260.
※5:Burgoon, J. K. & J. L. Hale (1988) Nonverbal expectancy violations: Model elaboration and application to immediacy behaviors, Communication Monographs
, 55(1), 58-79.
※6:「NET ViVi」2026年7月3日配信
※7:Jones, E. E. (1964) Ingratiation: A Social Psychological Analysis, Appleton-Century-Crofts.
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