ブラジルの守護聖人をめぐる「X」への風刺投稿、選挙高等裁判所が公開認める(MEGABRASIL)
50 分前

【ブラジリア 10月1日 13:42】 ブラジル連邦最高裁(STF)のフラヴィオ・ジノ判事は1日(木)、コメディアンのアントニオ・タベッチが、カトリックの聖母アパレシーダに関する自身のSNS投稿を維持することで表現の自由を保障するよう求めていた申立てについて、審理を終了する決定を下した。
ジノ判事は、前日(30日)に選挙高等裁判所(TSE)本会議が当該投稿の公開を認めたことにより、申立ての「対象が失われた」 と判断した。
問題となった投稿で、タベッチは聖母アパレシーダの画像に「ミリシア(武装犯罪組織)と深くつながるとされる一族・陣営は黒人女性をここまで憎むのか、聖母アパレシーダまで攻撃することにした」という字幕を付けていた。
この投稿は、フラヴィオ・ボウソナーロの周辺者らが過去に聖母アパレシーダから「ブラジルの守護聖人」の称号を外そうとしていた、というSNS上の議論の文脈が背景にある。
<仮処分の応酬>
当初、この投稿は選挙高等裁判所のアンドレ・メンドンサ判事により削除命令が発せられた。
メンドンサ判事は、投稿が「候補者フラヴィオ・ボウソナーロが聖母アパレシーダの守護聖人の称号を剥奪しようとしている」という虚偽情報を流布しているとの判断を示した。
これを受け、タベッチは連邦最高裁に対し、メンドンサ判事の決定が自身の表現の自由を侵害していると訴えた。
連邦最高裁のジノ判事は一時、タベッチに有利な判断を示し、投稿を削除するには「ミリシア(武装犯罪組織)と深くつながるとされる一族」という表現がフラヴィオ・ボウソナーロ氏を指すと事実認定することが前提となる。しかし(この投稿では)そのような前提は成立しないと指摘した。
しかしその後、同最高裁のルイス・フックス判事がジノ判事の決定を停止した。
この仮処分の応酬は、選挙高等裁判所が本件を本会議で審理するため、水曜日(30日)にオンライン審理を設定したことで終結した。
選挙高等裁判所の審理では、メンドンサ判事の判断――「フラヴィオ・ボウソナーロを聖母アパレシーダへの攻撃と結びつける複数の投稿は“偽情報”である」という認定――は維持された。
ただし多数意見は、タベッチの投稿そのものについては公開を認める判断を下した。
この結果を受け、ジノ判事は「すでに連邦最高裁で判断すべき対象は存在しない」として、タベッチの申立てを終了した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)
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