訪日客増で追い風、福岡市と近郊のタクシー運賃3年ぶり改定 待遇改善で人材確保(西日本新聞me)
51 分前

近年、20代に人気の職業というタクシー業界。女性や外国人の乗務員も増えつつある。そんな中、福岡市と近郊のタクシー運賃が3年ぶりに改定された。実質的な値上げ分を原資に、乗務員の待遇改善を図り、人材を確保するのが狙いだ。中東情勢の混乱に伴い燃料価格は高騰しているが、インバウンド(訪日客)の需要増を追い風に利用客数を伸ばしつつある。業界の現状や今後の展望を、福岡市タクシー協会の野上正嗣会長(福岡交通社長)に聞いた。
かつては高齢男性の仕事というイメージが強かった業界は様変わりした。2025年度に新たに加盟社の乗務員となったのは約1400人で、年代別で見ると、20代以下は1割以上となり増加傾向。女性は約1割だった。
近年、20代に人気の職業というタクシー業界。女性や外国人の乗務員も増えつつある。そんな中、福岡市と近郊のタクシー運賃が3年ぶりに改定された。実質的な値上げ分を原資に、乗務員の待遇改善を図り、人材を確保するのが狙いだ。中東情勢の混乱に伴い燃料価格は高騰しているが、インバウンド(訪日客)の需要増を追い風に利用客数を伸ばしつつある。業界の現状や今後の展望を、福岡市タクシー協会の野上正嗣会長(福岡交通社長)に聞いた。
かつては高齢男性の仕事というイメージが強かった業界は様変わりした。2025年度に新たに加盟社の乗務員となったのは約1400人で、年代別で見ると、20代以下は1割以上となり増加傾向。女性は約1割だった。
アンケートで志望理由を複数選択可で尋ねたところ、「給与が良い」「(勤務時間が自分で決められるので)自由な時間が確保できる」との回答が多く、それぞれ2割に上った。
20代以下に絞ってもほぼ同様の傾向がうかがえた。新型コロナ禍を機に乗務員不足に悩まされた時期を経験しただけに、収入面だけでなく、生活サイクルや家族との時間を大切にできる仕事だと広く認知されつつあるのは良いことだ。
訪日客需要を取り込めている要因の一つは、国内の配車アプリとアジア各国のアプリが提携し、自国のアプリをそのまま日本で使えるようになったからだ。言葉の壁を越えて目的地を直接指定でき、利用を加速させている。
7月1日に福岡都市圏の運賃が改定された。加算額が引き上げられたが、病院通いなど近距離利用者の負担を考慮して初乗り運賃は下がった。結果、売り上げは増えているものの、猛暑や訪日客の需要増という一過性の要因もあった。利用控えは起きていないとみているが、見通すにはもう少し時間がかかる。
燃料である液化石油ガス(LPG)の価格は、1月と6月を比べると3割ほど急騰。10円単位で一気に上がると数百万円規模の影響が出るとされる。燃費の良い車に優先的に乗って調整しているが、下がる兆しは見えない。足元の燃料高やキャッシュレス決済手数料などの負担増が大きな課題だ。
6月に会長に就任し、地域の「身近な足」として、どう機能していくか見つめ直した。観光や時間貸し切り、高齢者の通院支援など、地域に根差したタクシーの在り方が問われている。自動運転技術が進化する中、タクシー業界にとっての原点は、人と人との関わりだ。地域に寄り添う姿勢こそが、業界の未来を切り開く鍵だと考える。
速報値を含む。増減率は前年同月比%。消費者物価指数、貸出約定平均金利、有効求人倍率の比較数字は前年同月の実数。▲はマイナス。鉱工業指数、消費者物価指数は2020年を100。外国人入国者数にクルーズ船は含まない。
本文の著作権はYahoo!ニュースにあります。