サガン鳥栖の本拠地「駅前不動産スタジアム」市民から愛され30周年 一般開放、最新照明を導入…今も続く進化(西日本新聞me)
1 時間前

サッカーJ2サガン佐賀県鳥栖の本拠地で、鳥栖市のランドマークとして親しまれている駅前不動産スタジアム(鳥栖スタジアム)が完成から30周年を迎えた。7月には夜間照明施設を発光ダイオード(LED)に改修する工事を終え、照明がさまざまな色に変化するフルカラー演出が可能となった。サッカー以外にも幅広く活用されるスタジアムは、市民に愛される施設として進化を続けている。(前田絵)
8月8日午後7時半、サガン鳥栖のホーム開幕戦を迎えたスタジアム。約1万8千人が詰めかけたスタンドの照明がチームカラーのブルーとピンクに光り、花火が打ち上がった。「きれい」「すごい」-。観客から大きな歓声が上がり、5年ぶりとなるホーム開幕戦の勝利に花を添えた。
サッカーJ2サガン佐賀県鳥栖の本拠地で、鳥栖市のランドマークとして親しまれている駅前不動産スタジアム(鳥栖スタジアム)が完成から30周年を迎えた。7月には夜間照明施設を発光ダイオード(LED)に改修する工事を終え、照明がさまざまな色に変化するフルカラー演出が可能となった。サッカー以外にも幅広く活用されるスタジアムは、市民に愛される施設として進化を続けている。(前田絵)
8月8日午後7時半、サガン鳥栖のホーム開幕戦を迎えたスタジアム。約1万8千人が詰めかけたスタンドの照明がチームカラーのブルーとピンクに光り、花火が打ち上がった。「きれい」「すごい」-。観客から大きな歓声が上がり、5年ぶりとなるホーム開幕戦の勝利に花を添えた。
LED照明は国内外のスタジアムで導入されているオランダ・シグニファイ製を採用。Jリーグの照明基準をクリアするのはもちろん、照度のムラの少なさを表す均斉度は国際大会でも通用する水準に達する。
開設当初からスタジアムの管理運営に携わる鳥栖市スポーツ振興課の時田丈司課長補佐兼施設係長(56)は「スタジアムの価値をもうワンランク上げようと、競技用照明の向上だけでなく、サガン鳥栖のサポーターや市民が楽しめる光の演出もできるようにした」と胸を張る。
約1万平方メートルの天然芝フィールドを有するスタジアムは、ジャパンフットボールリーグの鳥栖フューチャーズの本拠地として1996年6月にオープンした。
2万人以上を収容できる純鉄骨製の3階建てスポーツ競技場で、総事業費は約97億円。臨場感のある観戦体験ができるよう、3階席の傾斜は約40度と全国屈指の角度を誇る。これまでにトイレの増築や芝生の全面張り替え、スタジアムの塗り替えなど改修を施しながら管理運営してきた。
プロサッカーチームの本拠地ながら、市はスタジアムの一般利用を積極的に進めてきた。天然芝の状態を維持できる一般利用の目安は年間120日程度。開設当初から管理に携わる市職員が長年の経験から導き出した適正な利用日数だ。
サッカーやラグビー、グラウンドゴルフなど入場料を徴収しない鳥栖市民のアマチュアスポーツであれば、日中の4時間当たり1万7080円で利用できる。
一般利用はフィールドだけにとどまらない。会議室やインタビュー室、トレーニングルームなども開放し、会合やダンス、音楽など幅広く活用されている。
火曜の午後8時から1階の会議室で軽快な音色を響かせるのは、鳥栖市を拠点に活動する市民バンド「ビッグベア」。かつては別の場所で練習していたが、楽器運搬の負担軽減や夜間の騒音対策を考え、スタジアムにたどり着いた。
金管楽器チューバを吹く実本慎吾代表(51)は「練習場所として最適。階段の上り下りも不要で、音漏れも気にしなくていい」と仲間たちと練習に励む。
サッカー観戦を含む年間利用者数は、1997年度の8万6310人から、2024年度には25万2213人と約3倍に増えた。
サッカー関係者には、30周年を迎えたスタジアムでもう一度見たい景色がある。「サガン鳥栖は鳥栖市の誇り。夢だったJ1に昇格した2011年の光景は鮮明に残っている」。こう語るのは、サポーター団体ノルドで応援を指揮するコールリーダー、田中良太朗さん(32)。
「去年果たせなかったJ2優勝、J1昇格をこの1年ぶれずにみんなでやっていきたい」と仲間と一緒に選手を鼓舞し、高みを目指す。生まれ変わったスタジアムで新たな歴史が刻まれる瞬間を心待ちにしている。
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