ロシアの民間施設攻撃が続く中…ウクライナ『ビバルディ作戦』で反撃(テレビ朝日系(ANN))
5 時間前

ウクライナ東部で行われている“ある作戦”がロシア軍を押し戻しています。
キーウ中心部にある国立科学アカデミー。2人の男性が、迫りくる炎から逃れようと窓から身を乗り出しています。ハシゴが届く高さだったことで危機は脱しました。少し遅かったら炎に飲み込まれていた可能性も。
28日、ウクライナ全土に及んだロシア軍のドローン攻撃。標的とされたのは、集合住宅やオフィスビル、さらには医療センターまで。民間施設を狙ったものばかりです。1日で9人の命が奪われ、80人以上がけがをしています。
ロシアは軍事関連施設のみを攻撃していると主張していますが…。
ウクライナの男性
「周辺に軍事施設はありません。ロシアが民間インフラを攻撃し、人々を恐怖に陥れています。常軌を逸しています。ロシアは侵略国家で、全員を裁判にかけるべき」
ロシアが長距離攻撃を激化させている理由。今ウクライナ軍が東部、ドンバス地方で仕掛けている大規模攻勢が背景にあるかもしれません。
その作戦名が初めて明かされたのは、今月15日のこと。
ウクライナ軍 第3軍団 ビレツキー司令官
「我々は『ビバルディ』という攻勢作戦を開始した。名前を覚えてもらいたい。作戦は極秘で進められている」
ビバルディとは、バイオリン協奏曲『四季』の作曲者です。ウクライナ軍は東部戦線での主導権奪還を目指し、反転攻勢を4つのフェーズに分け、作戦名を『四季』になぞらえ『ビバルディ』と名付けました。
場所は、ドネツク州の要衝都市リマンの周辺です。この一帯でロシア軍は、小規模な部隊で防衛線の隙間をすり抜ける“浸透戦術”を行っていたとみられています。ビバルディ作戦の“第1季”は、その小規模部隊を捕らえることではなく、後方にいる補給部隊をたたくこと。その後、前線で孤立した部隊を1つ1つ潰していきました。勢いづいたウクライナ軍は、占領されていた集落を次々と奪還していきます。
特徴的だったのが、無人機の新たな活用方法。例えば、航空機で敵陣地の後ろまで運んだ陸上無人機を空から落下させ、背後から襲撃。これは世界初の試みだといいます。
着実に敵の戦力を削ぎ、戦線を安定させ、さらなる重要地域の奪還につなげる。“第3季の完了”が発表された28日時点で、176平方キロの領土を取り返したとウクライナ軍は主張しています。“第3季”だけで、捕虜は250人以上に上ったといいます。
ウクライナ軍 第3軍団 ビレツキー司令官
「決定的な転機だ。高地を制して主導権がある。奪還地域の防衛も整った。ビバルディの音楽は流れ続ける」
この先、終幕の“第4季”が控えるビバルディ作戦。今回の反転攻勢は、ロシアだけに向けたものではないとも分析されています。
米 POLITICO
「この作戦はトランプ政権にもメッセージを送るものだ。アメリカの交渉担当者がプーチン氏に対し“ドネツク州の早期占領という約束が実現できていない”と指摘する事態になっている」
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