親日派の筆跡見抜けなかった国立中央博物館、高麗仏画に贋作論争(1)(中央日報日本語版)
52 分前

11日(現地時間)に米クリーブランド美術館で開幕する高麗仏画展に出品された韓国国立中央博物館の「十王図」3点について、日本で制作された商業用の贋作(がんさく)ではないかという主張が提起されて、波紋が広がっている。博物館はこの作品を2010年の「高麗仏画大展」の際、米国の所蔵家から借り受け、高麗後期の作品として紹介した後、購入・所蔵してきた。
こうした主張は、高麗仏画研究を約40年間リードしてきた東国(トングク)大学の鄭宇澤(チョン・ウテク)名誉教授(73)が最近刊行した『韓国仏教絵画名品選6』所収の論考「七寺地蔵十王図と朝鮮朝前期の仏画」に掲載された。鄭教授は朝鮮前期の仏画研究の傾向を紹介した後、問題の十王図(略称「宝生院十王図」)に言及し、「王と眷属の図像の転用、粗雑な画法、質の低い基底材の絹と顔料、雑で意図的な損傷と修理の痕跡、草書体の日本文字などの問題点」を拡大写真とともに示し、「日本の静嘉堂文庫所蔵本をもとに模写した贋作とみられる」と主張した。日本でカラー写真フィルムが一般化した1950年代に制作されたと推定している。
この十王図は1961年に初めて存在が知られた当時は9幅1組と認識されていたが、昨年末、群馬県立近代美術館でさらに1点(第3宋帝王図)が発見され、計10幅1組であることが明らかになった。米ホノルル美術館(3点)、デンバー美術館(1点)、ハーバード大学サックラー美術館(1点)にそれぞれ所蔵されており、個人が所蔵していた4点のうち3点は韓国国立中央博物館が、残る1点はクリーブランド美術館が購入した。中世韓国の死後の世界観に光を当てる今回の展覧会で、クリーブランド側は散在していた10点を一堂に集め、「14世紀に描かれた十王(Kings of Hell)10点の歴史的な再結集」と強調し、これら10点を「高麗仏画」に分類した。
しかし鄭教授は1日、中央日報に対し、「2010年にハーバード所蔵の1点を現地で見て高麗仏画ではないと判断し、最近、群馬県立近代美術館の1点まで、10点中9点を実見・分析した結果、確信するに至った」と話した。贋作だとの判断を下したのは最近だが、2019年に国立中央博物館で開かれた第72回東岳美術史学会定期学術大会でも「宝生院十王図」の問題点を一つ一つ指摘したという。鄭教授は韓国内外に伝わる高麗仏画約170点を全数調査した唯一の研究者だ。
これとは別に、6月にデンバー美術館を訪れた保存処理専門家の朴智善(パク・ジソン)正財文化財保存研究所代表も、同館所蔵の1点を実見した結果、「何度も高麗仏画の保存処理を行ってきた立場から見ると、この作品は技法も彩色も決して高麗仏画とはいえない」と断言した。
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