「なんで当時は気づかなかった!?」 今見るとやけにカッコいいクルマ5選(ベストカーWeb)
57 分前

優れたクルマであっても、時代に合わずに成功できない例は意外に多い。しかし、なかには後年になってあらためてその良さが見直され、人気を獲得したクルマもある。今回は、そんな逆転劇を実現したクルマを見ていきたい。
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、日産、ホンダ、CarWp.com
優れたクルマであっても、時代に合わずに成功できない例は意外に多い。しかし、なかには後年になってあらためてその良さが見直され、人気を獲得したクルマもある。今回は、そんな逆転劇を実現したクルマを見ていきたい。
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、日産、ホンダ、CarWp.com
●日産 ラシーン
現在はSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と呼ばれているジャンルは、かつてRV(レクリエーショナル・ビークル)という呼称のほうが一般的だった。
日産が1994年に発売したラシーンは、現在ではクロスオーバーSUV的な位置づけのモデルになるが、登場時の触れ込みは「新感覚のRV」であり、オフロード用クロスカントリーモデルのイメージとセダンの実用性を融合させていた。
実際にラシーンのベースにはサニーのコンポーネンツが流用されていて、4WDシステムの装備とボディの大型化などでRV的な味付けが行われている。
しかし、本格RVがもてはやされていたこの時代では、ラシーンの立ち位置はやや中途半端と思われていたのも事実だ。
そのため販売台数を伸ばすことができず、ラシーンの生産は2000年で終了した。
一代限りのモデルに終わったラシーンだが、近年になってクロスオーバーSUVの人気が高まり、それによってラシーンも再評価される流れにある。
ラシーンの中古車価格は現状で平均約102万円、程度の良い個体には300万円を超える価格がつけられている。
新車価格が約157万〜226万円だったことを考えると、約30年後の再評価は十分に高レベルといえる。
●ホンダ エレメント
ホンダのクロスオーバーSUV・エレメントが北米で発売されたのは2002年12月で、翌2003年4月に国内販売が開始された。
エレメントはアメリカのオハイオ州にあるホンダの工場で製造された逆輸入車であり、主要ターゲットになるユーザーはアメリカの若者だった。
エレメントの外観上の特徴は後部ドアのヒンジを車体後ろ側に設ける“観音開きドア”で、全体的なルックスも若者ウケを狙ったポップなものであった。
北米での人気と評価はまずまずだったものの、日本国内での販売成績は期待に届くものではなく、エレメントの国内販売は早期に打ち切られることになる。
そして現在、ラシーン同様にエレメントの人気が再燃しているという。
これは近年のSUV&クロスオーバーSUV人気によるものと思われ、独特なルックスで実用性にも優れたエレメントの良さが見直されている。
エレメントの国内販売終了は2005年なのですでに20年以上が経過しているが、中古車のなかには250万円以上の価格で取り引きされているものもある。
生まれた時代が悪かったとしかいいようがないエレメントだが、再評価されているのがせめてもの救いかもしれない。
●トヨタ マークX
マークXは、トヨタが2004〜2019年に販売していた4ドアセダンモデル。
ミドルサイズセダン・マークIIの後継にあたるモデルであり、初代モデルは12代目トヨタ クラウンと同じプラットフォームを採用していた。
2009年にはフルモデルチェンジが行われ、マークIIからの通算では11代目のモデルが登場するが、残念なことにこの2代目マークXがシリーズ最後のモデルとなってしまった。
2代目マークXの時代には4ドアセダンの人気が下降状態にあり、クルマの出来いかんにかかわらず、このカテゴリーの販売台数が頭打ちになっていた。
こうしてマークXの販売は2020年に終了したのだが、その後も根強い人気を保っている。
マークXの事実上の後継車種はカムリだったが、そのカムリも国内販売が終わっていて、現行型クラウンもマークXに近いサイズの4ドアセダンではない。
こうなると、実用性と信頼性、そして走行性能も高いマークXの中古車に注目が集まってくる。
販売終了からまだそこまで期間が経過していないこともあり、程度の良い中古車も数多く流通しているというのもマークX人気再燃の理由のひとつと考えられる。
ただし価格の幅も広く、約30万〜600万円強で取り引きが行われている。
●日産・スカイラインセダン(11代目)
日本を代表するスポーティセダン&クーペの日産 スカイラインは、現行V37型が通算13代目になるが、2世代前のV35型は、現役時代の評価がそれほど高くなかった。
R34型では10代目のR34型にはあったGT-Rが廃され、セダンとクーペの2モデルが展開された。
R34系からは大きく変わったスカイラインセダンのルックスは賛否両論で、特にスカイラインに若々しいイメージを抱いていた人からは不評だった。
V35型は、本来北米をメインにしたインフィニティブランドで導入予定のモデルであり、日本市場向けにスカイラインの名称が与えられることになったのは後になってのことだという。
それならV35型が“スカイラインらしくない”のも当然だが、これが日本国内ではあまり受け入れられなかった。
だが、最近になってV35型スカイラインセダンの再評価が始まっている。
スカイラインとして見ると「何か違う」と思えても、一般的な4ドアセダンと考えれば、V35型には美点も多い。
エンジンはそれまでの直6よりもコンパクトなV型6気筒に変わり、中古であれば手ごろな価格で購入できるFRスポーツセダンといえる。
現在の中古車価格は30万〜150万円だが、今後人気が高まれば価格が上昇することも考えられる。
かつては乗用車のメインストリームだった4ドアセダンだが、将来的に本格的な復権があるのか注目される。
●フォルクスワーゲン ゴルフII
1983年に登場したフォルクスワーゲン(VW)のゴルフIIは、1974年にデビューしたゴルフの第2世代であり、1991年の販売終了(欧州)まで手堅い人気を得た。
販売実績は好調だったが、当時のゴルフIIには中年以上のユーザーが乗るクルマというイメージも強かった。
だが、巨匠ジョルジエット・ジウジアーロが手掛けた初代のデザインを受け継ぎ、洗練させたボディデザインは堅実ながら古臭さを感じさせないものであり、ドイツ車ならではの剛健な車体は現在でも評価が高い。
そんなゴルフIIは、現在はネオクラシック車としての注目が集まっている。
販売台数の多かったクルマだけに中古車の流通量も多く、良程度の個体には300万円を超えるものもあるという。
不思議なことに、現代社会でゴルフIIに乗っていてもオヤジ臭さはあまり感じない。
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