あなたの違和感は正しい。「誰にも嫌われない人」が職場で損をしやすい理由(ダイヤモンド・オンライン)
50 分前

2万人をみてきた組織開発コンサルタントで『組織の違和感』の著者である勅使川原真衣氏が、実際に職場に分け入って考えた、組織変革のコツを伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
● 「この人なら大丈夫」が危ない
職場には、自然と周囲に気を配れる人がいます。
誰かが困っていれば声をかける。
空気が悪くなれば、やわらかい言い方に変える。
誰もやりたがらない仕事が残っていれば、さっと引き取る。
そういう人がいると、チームは助かります。
ですが、常に「この人なら大丈夫」と決めつけるのは危険。
なぜなら、気遣いができる人ほど、組織の中で所掌があいまいな「見えない仕事」を引き受けやすいからです。
人間関係の調整、後輩のフォロー、場の空気を読むこと。
どれも組織を回すには必要です。そして、その仕事は「気づいてしまう人」に集まりやすい。
● 調整役で消耗する
急な仕事を頼むなら、断りそうな人より、快く引き受けてくれそうな人に声をかける。
会議で意見がぶつかれば、「あの人ならうまくまとめてくれる」と期待する。
一つひとつは小さなことです。
でも、それが積み重なると、同じ人がずっと「調整役」になります。
本人も、「自分がやったほうが早い」「断ると誰かが困る」と考えて引き受ける。
周囲からは問題なくこなしているように見えるので、さらに頼られる。
こうして、気遣いのできる人ほど消耗していきます。
ここで、「じゃあ、本人が明確に断ればいいじゃないか」と考えるのは不十分です。
なぜなら、その人が断らないことを前提に組織が回っているなら、それは本人の性格ではなく、組織の設計の問題だからです。
● 気遣いを「無限の資源」にしない
誰に仕事が集まっているのか。誰がいつも場を整えているのか。
リーダーは、それをよく見る必要があります。
「気が利くから任せる」を繰り返すのは、その人の「持ち味」を生かしているのではなく、甘えているだけです。
気遣いも調整も、立派な仕事です。そして、それには当然、労力がいります。
強い組織とは、気遣いのできる人が我慢して成り立つ組織ではありません。
気遣いのできる人を、便利な人にしないこと。
その人の強みを消耗させずに生かせる組み合わせをつくること。
それが、組織をつくる側の大事な仕事です。
本文の著作権はYahoo!ニュースにあります。