RZ34型でTバールーフを現代に復元! 日産「Z Kazeコンセプト」が放つJDMの熱狂(Auto Messe Web)
54 分前

アメリカのアリゾナ州で開催されたZ Car Club Associationの年次イベント「ZCON 2026」において、日産「Z Kazeコンセプト」がサプライズ公開された。現行RZ34型のルーフを切り欠いてかつてのTトップ仕様へ改造し、絶版のNISMO LMGT2鍛造マルチピースホイールをフロント10Jリア11Jの極太サイズで復元装着したワンオフモデルだ。GReddy製前置きインタークーラーや専用チューニングを施し、90年代JDMカルチャーへの強烈なオマージュを具現化した開発陣の技術的アプローチを紹介する。
「Z Kaze(風)」の最も象徴的なアイコンが、専用設計によって製作されたルーフパネルだ。かつてZ32型などで一世を風靡したスタイルが、現代のシャシーの上に甦った。カリフォルニアのパシフィック・コースト・ハイウェイを走る最高の夏の日をイメージして開発されたこのモデルは、ホワイトレザーのインテリアと組み合わされている。
ルーフ構造を分断するため、剛性低下を防ぐカスタムエンジニアリングによる入念なボディ補強が施されている。オープン時にはBose Personal Plusヘッドレストスピーカーからクリアなサウンドが響き渡る構造となっており、クーペの運動性能と開放感を高次元で両立させた。
ボディは90年代のスポーツカーシーンを彷彿とさせるパシフィック・ティールで彩られ、ダクト付き軽量カーボンフードやフェンダーフレア(オーバーフェンダー)、専用エアロキットでワイド&ローフォルムを形成している。足元を飾るのは、現在は生産終了となり中古市場で高騰している伝説の鍛造ホイールである。
プロダクトプランナーたちは本プロジェクトのためにオリジナル品を自ら探し出し、職人の手で完全にリビルドした。単なるレストアにとどまらず、現代のボディサイズに合わせてリムを打ち替えるリバレル加工を施し、フロント10J、リア11Jという極太サイズを構築した。これによりフェンダーフレアと見事なツライチセッティングを実現している。
パワーユニットには3.0リッターV6ツインターボエンジンが搭載され、吸排気系には日本の老舗チューナーであるトラスト(GReddy)のアイテムが公式採用された。バンパー奥に鎮座する前置きインタークーラーキットをはじめ、AirinxエアフィルターやSUPREME SPマフラーが装着される。
とくに前置きインタークーラーへの変更は、ターボチャージャーによる過給空気の冷却効率を飛躍的に向上させ、高温下でも安定した吸気温度を維持する合理的なチューニングだ。NISMO製サスペンションと組み合わされた走りのポテンシャルは計り知れない。
メーカーの枠組みを超え、もし90年代のチューニング黄金期に現代のモデルが存在したらという夢を具現化した1台は、10月3日の「Japanese Classic Car Show」での展示も予定されており、世界中のファンの期待へ静かに応えていく。
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